2018年2月15日 開平小学校様 だし教室

「味の成り立ちを知る」

2018年2月15日、開平小学校様にてだし教室を行いました。
今回は、5年生のクラスを対象に、「味の成り立ちを知る」をテーマに、試飲や試食、実演を交えながらお話させて頂きました。
生徒の皆様は、講師の問いかけに積極的に手が上がるなど、授業の内容を楽しみながら学ばれている様子が印象的でした。

だし教室の様子

基本五味とは? 5種類の味を飲み比べ


味の種類にはどんなものがあるのでしょうか?
5つのカップを試飲し、それぞれが「何味」と呼ばれるものなのかをクイズ形式で当てていきます。
「甘味!」「酸味!」などの声が上がり、皆様で一緒に答えを出していきました。
「『酸味』はレモン」のように、基本五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を身近な食材に当てはめて考えていくと、笑顔で納得していました。

うま味の種類と、相乗効果


基本五味の5つ目の「うま味」は、3種類の代表的な「だし」で学びます。
「昆布」「かつお節」「椎茸」の3種類のだしをそれぞれ飲んだ後、2種類を合わせた「だし」を飲んでいただきました。
「さっきのだしよりおいしい!」という声が続々と聞かれます。
昆布には「グルタミン酸」、かつお節には「イノシン酸」、椎茸には「グアニル酸」と呼ばれるうま味成分が含まれています。
実は、これらを掛け合わせると、うま味は「1+1=2」ではなく、「1+1=7~8」にも倍増します。
このことを「うま味の相乗効果」ということを、味わいながら学んでいただきました。

自分たちの飲んだ「昆布だし」に使われている昆布を、実際に触っていただきました。 

大きくて固い昆布の匂いをかいだり、触ってみたり、皆様興味津々の様子。

「かつお節」は、鰹のどこから作られているでしょうか?
鰹のぬいぐるみを使って、細かく説明していきました。
真剣に話を聞いていた皆様も、ぬいぐるみの登場に歓声が沸きました。

一番だしの引き方 実演と体験


実際にだしを引く前に、講師が実演をしました。
温めた昆布だしに、かつお節を入れて2分間待ちます。
皆様待ち遠しそうにタイマーの数字をカウントダウンされていました。
大きな鍋から、ゆっくりと濾して、一番だしの完成。
教室の中はだしの香りでいっぱいになり、皆様の歓声もひと際大きくなりました。
引き立てのだしは、香りが豊かで抜群のおいしさです。

引いただしで味噌汁、めんつゆ、うどんづくり


だしを注いだカップに、味噌を溶かして「味噌汁」作りです。
「自分がおいしいと感じるまで、少しずつ味噌を溶いていきましょう」
自分で作った味噌汁の塩分濃度は何%でしょうか?
塩分濃度計で調べてみると、「0.5」や「1.8」などさまざま。
一般的には、おいしい味噌汁の適切な塩分濃度は「0.8%~1%」といわれています。

自分のものとお友達のものとで、濃度が違うことに楽しい驚きがあったようでした。

味噌汁の次は「めんつゆ」作りに挑戦。
みりんと醤油を量って、一番だしと混ぜ合わせます。
計量スプーンの目盛りを真剣に見ながら、「あとちょっと」「もう少し!」と皆様で声を掛け合って作業している姿が印象的でした。

最後は、「きつねうどん」を作ります。
麺を茹でる作業と、うどんのかけつゆを作る作業があります。
交代で麺を混ぜたり、調味料を計量したり、分担作業で楽しく作っていきました。

温かいうどんをお椀に盛って、「きつね(お揚げ)」を載せたら、きつねうどんの完成です。

青ネギをお好みで掛けたり、楽しみ方はさまざま

食べ物は、基本五味から成り立っている


本日作っていただいた味噌汁も、きつねうどんも、全て「基本五味」からできています。
「きつね(お揚げ)」は「甘味」、薬味の青ネギは「苦味」に分類されます。
このように、普段食べている料理の「おいしさ」はどこからくるのか、この味は何から成り立っているのか。これらを知ることが、食べ物への関心を育て、毎日の食事の大切さに気付くことにつながっていきます。そして何より、毎日のご飯が、もっと楽しく豊かになると思います。
今回のだし教室を通じて、まずは身近なことから、味について考えるきっかけになれば幸いです。

淀屋橋本店 営業時間

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