「一番だしの引き方・まぐろ節削り体験・豚汁を作ろう~味の成り立ちを知る~」
2019年6月22日、開平小学校様にて料理教室を行いました。
今回は、開平小学校の子ども会の生徒と保護者の方を対象に、「味の成り立ちを知る」をテーマに、試飲や試食、実演を交えながらお話させて頂きました。
生徒の皆様は、保護者の方も付き添って、積極的に調理を行い、授業の内容を楽しみながら学ばれている様子が印象的でした。
料理教室の様子
基本五味とは?
味の種類にはどんなものがあるのでしょうか?
「甘味!」「酸味!」などの声が上がり、皆様で一緒に答えを出していきました。
「『酸味』はレモン」のように、基本五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を身近な食材に当てはめて考えていくと、笑顔で納得していました。
まぐろ節の削り方 実演と体験
実際にまぐろ節を削り器を使って削って頂きました。
初めは固くて上手く削れていなかった様子でしたが、徐々にあちこちから「シュッシュッ」と節の削れる音が聞こえてきました。
削りたての節を食べて「美味しい!」となどの声があがっていました。
また、削りたての節と昆布を一緒に口に入れて、よりおいしく感じるか、実験してもらいました。
一番だしの引き方 実演と体験
実際にだしを引く前に、講師が実演をしました。
実際に皆様で昆布からだしを取り、温めた昆布だしに、かつお節を入れて2分間待ちます。
昆布を取り出したり、鰹節を入れたり、皆様で分担して作業を行っていました。
大きな鍋から、ゆっくりと濾して、一番だしの完成。教室の中はだしの香りでいっぱいになりました。引き立てのだしは、香りが豊かで抜群のおいしさです。皆様「おいしい!」と何度も試飲をされていました。
引いただしで豚汁作り
だしを注いだカップに、味噌を溶かして「味噌汁」作りです。
「自分がおいしいと感じるまで、少しずつ味噌を溶いていきましょう」
自分で作った味噌汁の塩分濃度は何%でしょうか?塩分濃度計で調べてみると、「0.3」や「0.5」などさまざま。
一般的には、おいしい味噌汁の適切な塩分濃度は「0.8%~1%」といわれています。
「もうちょっとかな~?」と味噌を足して自分の美味しいと感じるところまで試していました。自分のものとお友達のものとで、濃度が違うことに楽しい驚きがあったようでした。
引いただしを使って「豚汁」作りに挑戦。
大根や人参、油揚げ、豚肉を入れて、ぐつぐつ。最後にお味噌を溶いて出来上がり!
具沢山の豚汁を、皆様夢中で召し上がられていました。
最後は、「手羽先の照り焼き」を作ります。
電子レンジで簡単調理の「鶏の照り焼きがおいしい旨みだれ」を使って手羽先の照り焼きを作りました。
旨みだれの入った袋に手羽先を入れ、カレー粉を入れたり、にんにくのすりおろしを入れたり、アレンジしたものも作りました。
たれが手羽先に行き渡るようにもみもみ。分担作業で楽しく作っていきました。
アレンジなしのノーマル味に加え、カレー味、にんにく味を次々に電子レンジで加熱していきます。
3種類の味の中でカレー味が人気のようでした。
食べ物は、基本五味から成り立っている
本日作っていただいた豚汁は、「基本五味」からできています。
野菜・油揚げは「甘味」、薬味の青ネギは「苦味」・豚肉は「うま味」に分類されます。
このように、普段食べている料理の「おいしさ」はどこからくるのか、この味は何から成り立っているのか。
これらを知ることが、食べ物への関心を育て、毎日の食事の大切さや料理の楽しさに気付くことにつながっていきます。
そして何より、毎日のご飯が、もっと楽しく豊かになると思います。
今回の料理教室を通じて、料理をすることや誰かと一緒に食事をすることの楽しさが伝われば幸いです。