2026年2月2日 西吹田ロータリークラブ様「大阪における昆布、出汁の歴史」

2026年2月2日(月)、西吹田ロータリークラブ様にて、「大阪における昆布、出汁の歴史」というテーマで、会員の方に向けて講演を行いました。
30分という限られた時間の中で、大阪の食文化のルーツから、健康に直結する「だしの力」までを凝縮してお伝えしました。

セミナーの様子

大阪が「天下の台所」として発展した背景には、江戸時代の物流網「北前船」がもたらした北海道産の昆布があります。下関を経て大阪・堺に集まった昆布は、単なる食材を超え、関西の食文化の基盤を築きました。

1.北前船と真昆布の到来

江戸中期、河村瑞賢によって西廻り航路が整備されると、北海道(蝦夷地)から良質な昆布が安定して届くようになりました。

大阪の人々は、数ある品種の中でも、肉厚で上品な甘みと深いコクを持つ「真昆布」を特に好みました。この真昆布を堺の刃物技術で加工した「おぼろ昆布」や、醤油で炊き上げた「塩昆布」などの加工技術は、大阪の地で独自の進化を遂げたのです。

2.口の中で完成する「うま味の相乗効果」

削り節と削り昆布を同時に口に含み、噛みしめることで「うま味の相乗効果」を体感していただきました。


口の中で旨味が数倍に増幅する驚きの体験を通じ、先人たちが築いた「合わせだし」の知恵が、科学的にも理にかなったものであることを五感で学んでいただきました。

3.「だし」と「吸い地」の比較から知る、うま味の役割

調味料を加えない「一番だし」と、少量の塩で味を調えた「吸い地(すいじ)」の飲み比べを行いました。ここで重要なのは、塩分濃度が低くても、だしの「うま味」がしっかりと土台にあれば、深い満足感が得られるという点です。

うま味の成分である昆布のグルタミン酸と、鰹節のイノシン酸が出会うことで、旨味は相乗効果により7〜8倍にまで増幅します。この特性を活かすことで、無理なく塩分を控える「おいしい減塩」が可能になり、生活習慣病の予防など、現代の健康課題に対する一つの答えとなります。

大阪の「薄味」とは、素材を活かし、だしの滋味を嗜む贅沢な文化です。これからもこうした活動を通じ、心身を豊かにする「本物の味」を次世代へと繋いでまいります。

淀屋橋本店 営業時間

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